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愛された鳥籠の中の小鳥

第1章 始まり


カルマがそんな目で見るか?
小学校時代は、カルマは女子から人気があった。
そんなカルマが男を好きになるのか?
なるわけないでしょ。

業「ん?中村。いくらなんでも俺と咲累が付き合うわけないじゃん。」

中村「男同士で付き合ってるところ見たいのに~。」

咲累「変態だろ!」

僕は、ツッコミをいれながら勉強をした。
そして放課後にカルマと帰ることにした。

業「ねぇ。ゲーセン行かない?」

咲累「そうだな。せっかくだし行こうかな。最近行ってないし。」

業「決まり!」

本校舎を歩いていたら女子が集まってきた。

モブ「咲累くん!明日の放課後話があるの!お願い。体育館裏に来て?」

咲累「分かったよ。体育館裏にすぐに行くね。」

業「咲累ってさ。小学生の時、女子と間違えられて転校生女子に脅されたことあったんでしょ?」

咲累「まぁそうだけどね。カルマと付き合ってるって思われていて苛められたくなかったらカルマくんをちょうだい!って言われた。僕、その時僕は男だよ!って言ったら上機嫌になったんだよね。」

そして椚ヶ丘駅付近のゲーセンに行って対戦を何度もした。

小さい子「あっ!取れなかった。」

小さい女の子がクレーンゲームをしていたのだろうか。
大きなピンク色の可愛い猫が取れなかったらしい。
僕は、近寄った。

咲累「これをやってたの?」

小さい子「うん…」

咲累「じゃあお兄ちゃんが取ってあげる。」

僕は、クレーンゲームの大きな猫を1回で取った。
それを小さい子に渡した。

咲累「はい。頑張って取ろうとしたんでしょ?あの隅からここの入れるところまで運んで何回も。」

小さい子「うん!お兄ちゃんありがとう!!」

小さい子は、去っていった。
それを見ていたのかカルマがツッコんできた。

業「さすがゲーム以外も天才な咲累だよね。クレーンゲームまで得意とかずるくね?」

咲累「意外と簡単だよ。カルマもやってみれば?」

業「俺がぬいぐるみ取っても誰にあげるの?」

咲累「愛美さんにでもあげたら?」

業「なんで奥田さん?」

咲累「好きでしょ?」

業「そんな風に好きじゃないもん。」

カルマは、僕の肩に手を乗せて拗ねた。
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