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愛された鳥籠の中の小鳥

第1章 始まり


椚ヶ丘中学校に入学した僕は、今は中学3年になっていて3年E組になった。
成績はA組で学校のアイドルと言われている僕だが理事長に頼まれた仕事のひとつの花瓶を運ぶ作業で躓いてコケてしまって割っちゃってE組行き。
僕もおっちょこちょいだよね。

業「あれ?石谷 咲累くんじゃん。本当に可愛い男子だw」

咲累「可愛い男子って言われても喜べないよ。」

業「まぁいいじゃん。俺は、別にいいけどさ。」

咲累「あっそ。赤羽業くんに言われたくはなかったよ。」

業「咲累は弄りやすいから嬉しいけどね?」

そんなことを言うのは、僕の大の親友の赤羽業。
カルマは、渚じゃないの?と思うけど僕らの方が付き合いは長い。
暴力沙汰で停学くらって復帰して変な英語の先生が来たところまでが真実だ。
もうすぐ中間テスト。

業「咲累~。今日、家に行ってもいい?」

咲累「いいよ。なにするんだ?」

業「ん~ゲームしよ?」

咲累「わかった。準備が終えるまで何か出しておくから。」

そして僕は参考書を広げていた。
カルマとは隣の席だし気軽に話をかけられる。

業「渚くんより女子っぽいよね。」

咲累「仕方ない。僕は、髪は短いが元々この顔立ちだ。そうなるよ。」

業「だから髪伸ばせば?」

咲累「アホか!僕は、男だよ!」

業「分かったから怒らないでよ。俺が悪かったってば。」

僕の頭を撫でるカルマ。
175とか嘗めてるだろ?
169だし!

業「ねぇ。咲累ってさ。他に男いるの?」

咲累「はぁ!?何言ってるんだよ。」

業「だって浅野クンと歩いてたし。」

咲累「学秀のこと?アイツとは、幼馴染みだよ。小学校の時は、カルマと一緒でアイツはいなかったけどそうだよ。」

業「そういや、俺らって小1から同じクラスだよね。6年間。」

咲累「確か席が隣って理由で仲良くなっただけだもんな。」

なんて過去を振り返っていたら誰かが割り込んできた。

中村「アンタらは、タイプは違うけど似合ってるって!」

咲累「どういう意味?中村。」

中村「アンタらBLになったりして。」

僕は席を立ち上がった。
だってそんなの僕は、女子じゃないのにカルマが恋愛対象として見るはずがない。男だから
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