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大体ばくだん岩のせい。

第3章 境界線


ようやく拘束が解けたはずが、○○の身体はすでに完全に脱力してしまっている。それどころか、むしろ積極的に快楽に順応し始めていった。
――とろっとろねえ、とシルビアは満足げに囁いた。
纏っていた肌着を乱暴に脱ぎ捨てると、
「かわいい」
片手で○○の頬を掴む。もう片手は、○○の長衣の裾を割って内腿をなぞり、その先にある頑なに閉ざされた○○の秘所へと伸びた。
「やめ…」
「かわいい。○○、すごくかわいい」
シルビアの唇から漏れる言葉には強い熱が籠っていた。獣のように荒い息が耳にかかると、こちらまで酔ってくるような甘ったるい匂いが鼻先をかすめる。自爆した魔物が吹き上げた爆風と、同じ匂い。
――ま、さか
辛うじて残っている○○の理性が警鐘を鳴らした。
――『感染る』のか。
抵抗を諦めていく身体を必死で叱咤するも、シルビアの長い指が下着の中に滑り込んだ瞬間、○○の思考は本格的に麻痺し始めた。
――だ、め
○○の最も敏感な個所を探り当てたことに気付いたシルビアは、唇の端を持ち上げて、
「みつけたぁ」
にまりと笑んだ。
「やっ…」
――もうだめだ
完全に思考が融解する。体は力を失い、成すすべなく弛緩し始めた。甘い痺れはシルビアの指先から○○の全身に広がり、快楽の靄が思考の全てを覆っていく。
「愛してるわ、○○」
とろける声が耳元に落ちた。
その瞬間だった。
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