第2章 不思議な関係
と、あんなのを聞かされたこっちの気持ちも、まぁきちんと言ってないけど謝られて構わないて言ったら
(OKってなんねーのか?あれ?)
好きだと言ってすみません。って事が構わないって、結局、こっちは気にしてないって解釈になるか??その解釈って
(俺がふった事になってるっショ)
だから避けられているのか。と納得が行き、部活後図書室に向かえばやはり名は居らず。金曜日の今日を逃すと会いずらくなると思い、どこかで会えないかと考え、名との帰路にペダルを回す。
(会ったら会ったでストーカーっぽくてひかれるんじゃね?)
と思いながらいつも別れる道で、自宅とは別の方向に向かって行く。この機会を逃したくない。信号で止まる度、連絡がないか見るが返信はなく、さすがに予想も着かない道を走るのにも途方に暮れるので、最後にと家の近くまできた時に連絡を入れる。続く発信音、やはりダメか。ダメだったら仕方ないと帰ろうとした時
『はい』
と聞きたかった声
『誰?』
タメ口なのはこちらを分かってないのか
「ま、巻島ショ。」
『巻島?』
「今日学校来てたか?返信も全然ねーし」
『巻島····?あ、ゆ、裕介?さん!?』
と驚く声と咳き込む音
「風邪・・・か?」
『そ、そうなんです。あの、今日休んでて』
だからかー!!とその場でしゃがみたくなる程に脱力する巻島。
「ハッ、なら良かったっショ。あぁ良かねーか。」
と予想外の展開に安心して名の事を放ってしまった。
『明日は行けますから、すみません』
と申し訳なさそうにする声
「あぁ、早く治せよ。」
はいと聞こえてくる名の声と布のかすれる音、きっと布団の中だったのだろう、それを自分は自分が嫌われたんじゃないかと勝手に思ってしまいなんて馬鹿で自分勝手だったのだろうか
「名」
『はい?』
「あー、あのな。こんな時に悪いかもしんねーけどな」
『はい』
「俺もお前に言いたい事があるっショ。ちゃんと口で。な。だから早く治せ」
『はい』
お互い何の話か想像はついている。巻島は携帯を切ると、そのままいつもより長い、家までの距離を帰っていった。一方、名は名であの日、情けない事に知恵熱を出してそのままずっと寝込んでいた。なのでメールもなにも携帯は先程開いたばかりで
『構わない』