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【暗殺教室】偽る君へ

第3章 訓練の時間


「小さくってもメリットはいっぱいあるよね!!」

「うん…? 不利なことも考え方一つで変わると思うけど」


なんだろう。
妙に興奮してる茅野さん。満面笑顔で私の手を掴むと力いっぱい振り回してはぐるぐるとその場で回る。

何をそんなに喜んでいるのか?


「小さいと小回り効きそうでいいよね。柊君みたいに、相手の懐入って虫とかこっそり入れれるし」

「もっとマシなことに活かしなさいよ」


片岡さんの言うとおりだ。
どうやらカルマ君は、今までにイタズラの範囲にとどまらないことをやってきたらしい。

サボりは序の口で。
挑発。喧嘩。カツアゲ。
若気の至りですまされそうにない、ギリギリのラインのことをしてきたらしい。


ただ、全て伝聞したことでどこまでが本当でどこからが嘘なのかがわからない。


だからこそ、直に対面したいところなのだけど。休み時間になるとカルマ君はいつもどこかへ行ってしまう。


茅野さんのメリーゴーラウンドは停止し、当の本人は目を回してへたりこんでしまった。


「ねえカルマ君。いつも休み時間は」


どこに行くの?


茅野さんを介抱しながら、訪ねようとしたが。


不意に、この場にあってはならない感覚を拾ってしまった。
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