第1章 "あんたが好きッス!!"
部室で黄瀬くんの事を待ってる時に青峰くんに声をかけられた。
青峰「あれ?お前まだ残ってんのかよ。帰ろうぜ」
亜美「あ、ごめん、待ってる人がいるんだ。」
青峰「黄瀬か?なに、お前らできてんの?」
で、できてる!??
それってつまり恋人同士って事!?
亜美「え、そんなことないよ!!!」
つい大きい声を出してしまった…!
だって青峰くんが変なこというから…。
青峰くんはビックリした様子でクスクス笑った。
青峰「あはははっ!だよな!あの黄瀬が特定の奴と付き合うなんてありえねぇもんな」
じゃあな、と言って部室を出て行く青峰くん。
(やっぱり彼女とか作らないんだなー)
みんなにモテると大変だ。
そんな事を考えていると勢いよくドアが開いた。
亜美「うわぁぁ!!!」
私は椅子から転げ落ちそうになる。
"落ちる"
そう思った時には私は暖かい男らしい腕の中にいた。
突然の事に頭が着いていけてない…!
黄瀬「大丈夫ッスか!?驚かしてごめんッス!」
亜美「え…!あ、黄瀬くん!!」
どうやらこの腕は黄瀬くん。
私が椅子から落ちそうになったところを支えてくれたらしい。
亜美「あ、ありがとう!…!!」
急にこの状況を理解し、恥ずかしいという思いから黄瀬くんを押し退けてしまった。
黄瀬「…亜美っち?」
黄瀬くんはシュンとした様子。
悪いことしちゃったかな…?
亜美「ごめんなさい!本当、助けてくれてありがとう!」
私はぺこりと頭を下げる。
黄瀬くんは私の頭をわしゃわしゃしながら
黄瀬「ううん、大丈夫!俺も遅くなっちゃって悪かったッス。さ、帰ろ!」
そうして私達は部室を後にした。