第1章 "あんたが好きッス!!"
桃井「最近さ、きーちゃんの様子おかしいと思わない?」
きーちゃん?
あ、黄瀬くんの事か!
亜美「え、どうゆうこと?」
桃井「さっき外周の時にファンの女の子達に見向きもしてなかったの!普段だったら握手とか写真撮影とか…。ね!?」
ね!って言われてもなぁ…。
確かに黄瀬くんは容姿端麗で話しやすいし女の子には人気がある。
女の子の要望には結構応えるし、ハグもしちゃうくらいだとか…。
その黄瀬くんが女の子達に見向きもしないなんて…!
亜美「おかしい…!」
桃井「でしょ!でも、亜美ちゃんには手を振ったの!何か知らない?」
亜美「うーん…心当たりないなぁ」
桃井「そっかぁ、プレーに影響しないといいけど」
確かにそうだ。
1週間後には大事な春合宿がある。
ここでスランプなどあってはならない。
亜美「よし!私、帰りに黄瀬くんと話してみるよ!」
悩みがあるんだったら言ってほしいし、それがマネージャーとしての役目だと思うから!
さつきちゃんは大きく頷いてくれた。