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キセキとの3日間 〜黒バス〜

第4章 ”従え"



赤司「ふふっ、いい子だね。」

そう言って赤司くんは私の頭を優しく撫でた。

さっきとは全然違う優しい顔…。

思わず私は赤司くんの顔をじっと見つめてしまった。

赤司「どうかした?…俺の顔じっと見て」

亜美「あ!いや…何でもないの…。」

私は急いで顔を背ける。

そんな私を見て不思議そうな赤司くん。

赤司「お前は本当に興味深いよ、面白いな。」

ニコッと笑う赤司くん。

綺麗な髪の毛がふわっと浮いてとても可愛らしかった。

(こんなこと赤司くんに言ったら一週間口聞いてくれないな…)

そんな事を考える。

私は次第に赤司くんに惹かれているのかもしれない。
あんな笑顔だけでこんなにドキドキしてる…。

こんな感情今まで感じた事ない…。

赤司「それじゃ、僕はこれで。朝早く呼び出してすまなかったな。」

亜美「ううん、大丈夫。また部活で…」

また笑顔で私の頭を撫でる。

見送る赤司くんの背中がとても広く思えた…。


…………

昼休み。
教室でさつきちゃんと一緒にお弁当タイム。

いつもなら楽しくて待ち望んだ昼休みだけど…

亜美「はぁ…」

小さなため息が止まらない。

さつきちゃんはそんな私を見てちょっとご立腹の様子。

桃井「ちょっとー!こっちまで元気なくなっちゃうよー!」

亜美「あはは…ごめんって」

桃井「亜美ちゃん大丈夫ー?」

さつきちゃんは私のこの2、3日の出来事を知ってる。

勿論、私が黒子くんに告白されたって知った時にはめちゃくちゃ問い詰められたけど…。

(さつきちゃん、黒子くん大好きだからなぁ…)

なんで私なんか…。
そう思いながらウィンナーを頬張る。

桃井「でも、びっくりだよー、きーちゃんも、むっくんも、テツくんも亜美ちゃんの事好きだったなんて!あ…!もしかしたら、大ちゃんやみどりんや…赤司くんも好きだったりして!」


キャーキャー言いながら顔を手で隠すさつきちゃん。

亜美「そんな、あり得ないよ〜!」

そんな事を言っているとふと私達の近くに誰かが近づいてきた。
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