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キセキとの3日間 〜黒バス〜

第3章 "大好きなんだけど"


見ると茜色に染まった夕日とプールの水とが乱反射し合っていて…

紫原くんの顔も凄く綺麗だった。

私も無意識に紫原くんの頬に手を添える。

紫原「…!…亜美ちん?」

亜美「…あっ!ご、ごめんなさいっ!」

私は急いで手を戻そうとしたけど素早く紫原くんに手首を掴まれた。

そのまままた抱き締められる。

紫原「ねぇ、亜美ちんってモテるでしょ?黒ちんや赤ちん、黄瀬ちんにも言い寄られてさ…。」

亜美「な、なんで…知ってるの…!?」

黒子くん、黄瀬くんに告白されたこと、誰にも言ってないのに…!

紫原「女子が話してんだぁ、ほら、黒ちんも黄瀬ちんも人気あるから」

噂は広まるのか…。
でも人気があるといえば紫原くんだって相当な人気だと思うけど…。

亜美「…紫原くんだって、凄くモテるじゃん。彼女とか、いるんじゃないの…?」

私が恐る恐る聞くと紫原くんはちょっと嫌な顔をした。

紫原「は?俺亜美ちん以外の奴に興味ないし。も、本当、嫉妬で狂いそうだよ」

予想外の展開に混乱するよ…。
でも、好きって言ってもらってちょっと嬉しいって思ってる自分もいる…。

紫原「まだ、亜美ちんが俺の事好きじゃなくても全然いい…でも、返事は欲しいんだ〜」

そう言うと、まっすぐ私を見つめてくる紫原くん。
その視線にドキドキした。

私は問いに答えるように小さく頷く。

紫原「春合宿、あるでしょ〜?俺、誰よりも頑張る。赤ちんよりも強くなってやるし。」

その時の紫原くんの笑顔は凄くキラキラしててかっこよかった。

そして私のおでこに自分のおでこを合わせる…

紫原「だから、亜美ちんにお願い。…俺の姿ばっちり見て俺に惚れてくんない?てゆーか、振り向かせるし」

亜美「……うん、わかった。ありがと、紫原くん!」

私は元気に返事をした。

素直に紫原くんの気持ちが嬉しかった。

好きか…と、聞かれれば好きなのだろう…
でも、そんな中途半端な気持ちで返事はしたくない。

じっくり、考えよう。

そう思った…。

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