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キセキとの3日間 〜黒バス〜

第3章 "大好きなんだけど"


そして放課後…。

私と紫原くんは体育着に着替えプールサイドへ。

中を見ると…。

亜美「これを…二人で…?」

という感じ。

いたるところにコケが生え、ちょこちょこヤゴが飛び交っていた。

見るだけでやる気がなくなる。

紫原「まぁ、やるしかないよね〜」

いつもは、めんどくさいと言ってどこかへ行ってしまう紫原くんだけど、今回はなんだかノリ気みたい。

ブラシを二個持ってプールの中へ入った。

紫原「はい、亜美ちんおいで〜」

そう言って両手を出す紫原くん。
これは…どうゆう…。

そう思ってもじもじしていると、ふいに手をとられグイッと引っ張られた。

亜美「…ちょ!」

バランスが崩れ、私は両手を広げた紫原くんの腕の中へダイブ。

そのままゆっくり降ろしてくれる。

紫原「そんなに怖がるなら最初から俺の胸に飛び込んでくればよかったのに〜」

紫原くんはニコニコしながらさっきと同じように腕を広げた。

亜美「私、一人でも降りられたよっ!」

恥ずかしさを少しでも軽くするためについ可愛くない事を言ってしまった。

紫原くん怒ってるかな…?

紫原「…だって、亜美ちんが滑って転んでもしたらどうするの?俺、怒るよ〜」

ぷぅっと頬を膨らませる紫原くん。
めちゃくちゃ可愛いです、はい。

すると…
足にペトっと何かが止まる。

見ると、
亜美「え…い、いやぁぁぁ!!!」

ヤゴだった。

私は紫原くんから離れ全力ダッシュでプールの隅へ。

紫原「あれ?亜美ちん虫ダメなの〜?」

私は首を大きく縦に振る。

紫原「へぇ…」

え…ちょっと…?紫原くん…?!

紫原くんは不気味に笑うとふいにしゃがみこんだ。

そして立ち上がり…

紫原「ほらほら〜♪」

やっぱりっ!ヤゴを片手にこちらへ走ってきた。

亜美「いやぁ!やめてっ紫原くんっ!」

紫原くん超楽しそう。

私は必死に逃げ回る。
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