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キセキとの3日間 〜黒バス〜

第2章 "冷静ではないです"


亜美「…っえ…?」

不気味に笑う黒子くん。

黒子「チャイムなってしまいましたし、このままあなたと一緒にサボるのも悪くないかな…と。」


ふいに黒子くんは右手で私の顎を掴んだ。
そのままグイっと上を向かされる。


亜美「……っ!」

黒子「…そういえば昨日、黄瀬くんから告白されてましたね。」

やっぱり、黒子くんに見られてたんだ…!


黒子「返事はしたんですか?」

黒子くん…怒ってる…?

亜美「…まだ、だけど…。」


黒子「…そうですか…。……亜美さん、僕の話を聞いてください。」

私は小さく頷いた。

黒子「……黄瀬くんに先を越されてしまいましたが、もう我慢できません。……あなたが、好きです。」


亜美「…えっ!?」


黒子「だから、好きです、亜美さんの事が。I Love Youです。」

それって…ボケ?!
いつから黒子くん欧米人になったの!?



黒子「…あ、すみません…!今の僕は冷静ではないです…。あなたといるとその…狂います。」

黒子くんもさっき言った言動がおかしい事に気づいたのかそっぽを向いて顔を赤くした。


黒子「でも、好きって気持ちは本物です。」


もう一度、強く私を抱き締める黒子くん…。

恥ずかしくて…顔が沸騰するくらい熱い…!


黒子「返事は…そうですね。黄瀬くんではないですが、春合宿の時にでも。あなたを振り向かせてあげます。」


今まで見たことがないくらい黒子くんは男らしい顔をしていた。

普段はどちらかというと可愛い系の黒子くんは凄くかっこよかった。


亜美「…。うん、わかったよ…。ありがとう。」


私は小さく笑った。

亜美「今はまだ答えが見つかってないけど、春合宿の時に必ず言うから…。」

黒子「はい。待ってますから。」

切なそうに黒子くんは私の頭を撫でた。

そして、私から離れると図書室のドアノブに手をかける。

黒子「本片付けるの手伝ってくれてありがとうございました。」

亜美「わ、私の方こそ!本当にありがとう!」

黒子くんはニコッと笑うと図書室から出て行ってしまった。

一人になった私。

さっきの出来事を思い出し顔が赤くなる。

"キーンコーン カーンコーン"
終わりを告げるチャイムが鳴った…
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