第2章 "冷静ではないです"
とりあえず、赤司くんが体育館から出たところで私は、ふぅーっと息を吐いた。
全身から力が抜けた。
黒子「危なかったですね。危うく赤司くんの説教タイムかと思いました。」
亜美「あは、あははは…」
黒子くんも同じ考えだったみたいでちょっと安心。
亜美「あ、そういえば黒子くん何か言いかけてなかった?」
黒子「大丈夫です。大した事ではないので。」
そんな言い方されるとかえって気になるのですが…。
亜美「あ、わかった…。」
黒子「せっかく早く来たんです、練習しましょう。」
そう言ってドリブルを始める黒子くん。
亜美「私も部室行かなきゃ!」
黒子「そうですか、ではまた。」
亜美「うん、またね!」
私は部室に向かった。
………………
ただいま3時間目の授業中。
窓際の席の私は今外の綺麗な桜を見ながら、口では小さく、心では大きくあくびをした。
学生の本業は勉強。
部活だけしていたくても出来ないのが現実である…。
無論、私は部活をしに学校へ来ているのであって、この英語の子守唄のような英文を聞きにいている訳でもないので…。
ふと時計を見る。
…まだ5分しか経ってない…。
それを見て一気に私のやる気スイッチはOFF。
いつもの様に腕をまくらにして就寝モードに突入する。
(今日は日が出てて、暖かいなぁ〜…。あ、そういえば、さっきから英語の先生とよく目が合う。なんでだろ?)
いよいよ眠さが限界に近づき私は目を閉じた。