第2章 "冷静ではないです"
(ど、どうすれば…)
黒子くんはさっきから黙ったままだし、私だけもじもじしてる…。
すると、突然黒子くんが少し近づいてきた。
亜美「え、ちょっ!」
そして素早く私の手首を掴むと自分の顔の目の前へ。
黒子「手首、赤いですね。黄瀬くんにやられたんですか?」
亜美「あ、うん…。だけどこんなのすぐに……く、黒子くん!?」
黒子くんは私の話聞いているのか、私の手首にちゅっとキスをした。
亜美「ちょっと!黒子くんってば!恥ずかしいから、やめてっっ!」
そう言ってもやめる気配がない。
無理やり手首を抜こうとしても強い力。
やっぱり男の子なんだ。そう思った。
私の顔はもう恥ずかしさから熱くなりすぎて逆に冷たく感じていた。
しばらく抵抗すると黒子くんはようやく顔を上げた。