第98章 【番外編】おはよう
徐々に深くなっていくキスに、甘くお腹の奥が疼いて脚が自然に擦り合わされる。
もっと激しい刺激が欲しくて、じっと顔を見ると、照れたように視線をそらされ、そのまま床に押し倒された。
「足りなかったか?」
「そ、そんな、ことはないんですけど…」
それはそう。
朝まで意識が飛ぶ程でしたから。
ちゅ、ちゅ、とついばまれるようなキスが続く。
そのたびに背中にぞわぞわしたものが走り、じわりと熱がこもっていく。
「う、ん…」
大き目のシャツの下に手を入れられ、大きく少しだけ乾燥した手のひらが這う。
緩急のある触り方に私の声もだんだんと抑えられなくなっていく。
「あぁ…ん、あ、はぁ…」
ぽたぽたと真ん中から溢れた熱が床に染みを作り、一人でゆっくりと追い詰められていく。
「ん、あっ、…繋心さ、パンは…」
「ゆっくりでいいだろ?」
「やあ!あ…も、今日、あるけな…」
「後のことは風呂行ってから考えようぜ」
指で物足りなさを感じていたところに、急な質量と圧迫感に息が詰まる。
「っ!!」
ぐりっと一番奥の入口が押され、寒気と熱気が一気に押し寄せる。
「ん…!ぅ、あ…!」
視界がちかちかしてくる。
漸く自分が達したのだとわかったのは、つま先にまで力が入ってからだった。
昨夜の余韻がまだ残っていて、それも思い出してしまって中にあるカタチをぎゅっと締めてしまう。
「ぅう…く…」
「きっつ…っ」
息苦しさに眉をしかめるその顔がすごく色気があって、胸がきゅっとなる。
「ふぁぁ…!あぁ…っ、きもちい、きもちいぃ…!」
果てながらうわ言のように声が漏れ、開いた口から唾液が流れていってしまう。
奥の入口がこじ開けられるように強く叩かれ、その感覚が痛みを伴いながらも狂わせていく。
朝からはしたない声が抑えられず、太陽光がすごく羞恥心を煽った。