第93章 【番外編】大掃除
「私の友達が、合コンしませんか?…て」
わぁっと後ろで大きな歓声が沸き上がる。
「いついつ!?」
「どこで!?」
「いつでも空いてます!!!」
「そ、そうなんですか……」
その覇気に圧倒され、一瞬たじろいでしまった。
「で、妹さんは?」
「コイツ、婚約してるから」
「…………え」
さっきのお祭り騒ぎはいずこ、その場は静まり返った。
「すみません…私は行けないんですけど…、可愛い友達が誘ってますので!」
「可愛いのか」
「そうか」
「……まあ、後ろはノリノリだし、行ってもいいけど」
と言いつつも徹さんは面倒そうに答えた。
「喜ぶと思うな、ありがとう」
手を握ってそう言うと、珍しく恥ずかしそうにした。
「あ!!可愛いからって、くれぐれも合意なしのお持ち帰りはしないでくださいね!!?」
「はい!」
「はい!!」