• テキストサイズ

迷い道クレシェンド【HQ】【裏】

第93章 【番外編】大掃除


【お持ち帰りはご遠慮ください】

徹さんを紹介して欲しいと言われた。
卒業シーズン、別れと出会いの季節。
やはり女の子達も一斉に結婚を考える。
「だって今から1年付き合って、結婚して1年してから子供作るとして、そしたらもう出逢わないと!」
「逆算するのね…」
「いいけど、あんまりオススメしないよ?」
「そりゃ兄妹だからだよ!
でもあの顔であの身長なら、イケる!」
「………」
徹さんは昔から凄いモテる。
本性を知ってても、確かにわからなくないかもしれない。


帰りになんとなく徹さんの学校の前を通ると、イヤそうな顔をした本人がいた。
「な!なんでこんなとこに……」
「なになにー?徹のカノジョ?」
わらわらと背の高い男の人が集まってくる。
同じ部活の人達のようだ。
似たようなスポーツバッグを持っている。
「うわ!かっわいいー!!カノジョ?」
「違う、妹!血は繋がってないけど」
「こんにちは」
笑いかけて挨拶すると、握手を求められ、困惑しながら答えた。
「で?何か用?」
徹さんは、明らかにイライラしている。
「ごめんね、事前に連絡すればよかったね」
「……違うけど…」
「そうなの?」
「俺達に会わせたくなかったんだよなー!?
徹ちゃん!」
「うるさいな……」
で、なに?と素っ気なく聞かれ、おずおずと答えた。
/ 708ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp