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迷い道クレシェンド【HQ】【裏】

第90章 【番外編】皮肉なことだ


「お人好しだからな、問題ねえよ」
「……そうかな?」
「ああ、馬鹿で、お人好し…」
「褒めてくれてる?」
「あたりめーだ」
るるはいつもの余裕な笑顔を見せると、
「岩泉くんみたいな人がいいな」
と言った。
それはなんとも妬けるが、彼女らしい返事だ。
岩ちゃんは耳まで赤くなったらしい。

「だからね、特別サービス」

二人きりの部室の鍵をそっと掛けられる。
「ちょっっ!!!タイム!!!」
「無しでーす」
甘えた声で語尾のハートがいくつか見えたと語る。
ベルトをそれは器用に外され、あまりに慣れた手付きに、凄く動揺したらしい。
「ぐっ…!」
初めての他人の口は、柔らかく熱かった。
ふわふわと漂う女子特有の甘い香り。
興奮しないわけがない。
なんか仕返しをしてやろうと一瞬思ったが、るるのが何枚も上手だった。
自然に腰が浮くとは、まさしくこのこと。
あっさりと果て、その小さなおちょぼ口に発射したという。
「ふふ、まだ元気だねぇ…」
粘着質な音をさせながら、彼女の細い指はそのまま上下する。
そしてまた、かぷりと音を立てながら飲み込まれる。
「…っ!」
2回目は微弱な刺激で、舌を器用に這わされながら、根本を指で擦られる。
柔い手のひらがたまに裏筋を上下する。
吸われながら喉奥に当てられ、またしても情けない声を上げながら果てた。
彼女は眉ひとつ歪ませずにそれを飲み干す。
「なっ、汚ねえだろ!?」
「だいじょーぶ」

まだ萎れていないソレを無視し、彼女の手は下の膨らみへと向かう。
ぞわりと腹の下が冷える。
優しく手のひらで触れられ、波が一気にくる。
「…っ!!」
溢れそうになると、いいタイミングでるるが口を開いた。
全てを受け止め、ごくりと体内へと流れていく。
最後にちゅう、と音を立てて、残りの全てを吸われた。

初めての快感に、玉のような汗が一気に吹き出たという。
頭がおかしくなりそうだった。
しばらくはその事しか考えられなくなった。
なんとなくわかる、と同意せざる終えない。
るるは同じ年だというのに、それだけ俺達に取っては特別で、勝てない相手だった。
(ま、そんなのも家だと俺が優位なんだけど)
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