第89章 【番外編】いつもどこでも【一周年記念】
何回も見た自分の姿が嫌なのに、一つ一つの仕草で反応してしまう。
ぎゅっと指が真ん中の芽を潰し、あまりの刺激にまた果てた。
「ぁぁあああっ!!いやぁあっ!!」
「まだ出るな」
「ひやぁぁっ、いあ…、も、もうでない、からあ…!」
びくびくと弄られる度にお腹が跳ね、足の爪先まで力が入ってしまう。
下から突き上げられ、先端が痛いほど奥に刺さる。
それなのに刺激は甘く、ますます頭をぼんやりとさせていく。
「あああっ!あっ、あっ…!」
呼吸すらまともに出来ないのに、次から次へと送り込まれてしまう。
しゃー、と音を立てながら、果てた証が弧を描いた。
「んっ、うんん…、ふ、ぁ、きもちぃぃ、きもちいいよぉ…っ」
うわ言のように喘ぐ。
綿にくるまれたように優しく抱き締められ、私の奥の入り口にぐりぐりと押し付けられるような行為。
ひたすらされる口付けは本当に優しくて、頭が芯から痺れる。
きゅうきゅうと勝手に締め付けると、苦しそうに笑われる。
「またイった…」
「うう、ん、ちが、うの…っ!
も、ずっと、いきっぱなしぃ…っ!あっ、あぁ…!
もう、わかんなぃ…っ」
顔の汗を撫でられ、不快な貼り付く髪を指で取ってくれる。
それすらも、震えるほど快感になっていく。
「けーしんさんも…は、はやく、きて…っ」
「ずっけえな…そういうの…っ!」
「ああっ!!ん、あっ!あっ!!」
急に激しく叩きつけられ、ますます私のお腹が熱くなる。
一際ナカで大きくなり、脈を打つのが避妊具越しに伝わる。
熱いのが流れる感覚。
「…っ!」
「はぁ…っ!あっ……」
震える指先で、服をなんとか掴み、流れる電流を外に促すように握った。