第89章 【番外編】いつもどこでも【一周年記念】
もう意味のない下着が割れ目に張り付き、またぱくぱくとしているのが見えた。
つーっと蜜も滴り、一緒に水溜まりを作っていく。
びくびくと、爪先が揺れる。
恥ずかしいという気持ちなんて、消えてしまいそう。
今はそれより、この気持ちを埋めてしまいたい。
「ねぇ……、さ、寂しいのお…、ぎゅって、してぇ…!」
まるで、一人でシているようで、それがあまりにもツラくて悲しかった。
身体ではなく、心を満たして欲しいと。
固い生地の上着が邪魔だったのか、お互いのそれを脱がして乱暴に置かれる。
さっきまで弄られていた胸をまた触られながら、今日初めての濃厚なキス。
既に興奮状態の私は、脳みそがそのまま溶けてしまいそうなほどだった。
大きな手のひらが背中に回るだけで、じわじわとお腹の下が切なくなる。
「ああっ…!」
鏡越しの自分達が、制服姿のせいか、ますます淫らに思える。
「い、いく、いくぅっ…!!」
もう何回目かすらわからない。
ぴゅっと音を立てて弾けた潮が鏡を濡らした。
彼を飲み込んだ場所が伸縮して写し出されている。
脚を開かされ、繋心さんとぴったり太股を重ね、閉じられないように固定される。