• テキストサイズ

迷い道クレシェンド【HQ】【裏】

第87章 【番外編】キャンドルの灯


樹木に巻かれたカラフルな光のトンネルを抜けると、階段から広場へ抜けることが出来た。
時間が来ると、音楽がなり、噴水と光のパフォーマンスが始まった。
感激で声が詰まる。
繋心さんも珍しく食い入るように見ている。
案外こういうの好きなんだろうな、と思ってしまった。
可愛いところもあるんだなって、つい手を繋いだ。
驚いた様子だったけど、すぐに握り返してくれた。
手袋越しの体温が心地いい。

「繋心さん…メリークリスマス…。
あの、大した物じゃないんですけど…」
「っ!悪ぃ、こっちは…その、用意出来なくて…」
小さな包みを渡すと、繋心さんはそう言いながら小さくまた謝ってくれた。
「全然!誘ってくれただけで、嬉しいですから…!」
「かわりに、なんだが…」
とまた手を引かれて、広場からまた少し歩き進んだ。
街灯やイルミネーションから離れ、少し暗い場所。
足元も細い道で、不安定なところを手を引かれながら歩く。
/ 708ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp