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迷い道クレシェンド【HQ】【裏】

第83章 【番外編】優越


後頭部にそっと唇を寄せ、汗と混じる香りに身を任せる。
頭ではどこかでダメだと思っているはず。
それなのに、勝手に違う指示を出す。
かぷ、と音を立てながら、赤くなった耳にかじりつく。
「きゃあっ!?」
わざと息を吹き掛けるようにしながら、舌を這わし、音を鳴らすように舐める。
「いっ、やぁっ…!あっ、はっ、ん、あん…っ」
先輩は身を強ばらせ、与える刺激のままに声を発する。
淫靡で柔らかな声だ。
ぞくぞくと背中に、何か走る。
今まで知らなかったものかもしれない。
こういう、気持ち。
「はぁ、あぅ、おねが、やめ…っ、ん、ね、も、あ、あっ……」
先輩の声に段々と間隔がなくなっていく。
くちゃくちゃと音を立てながら、よく反応する方を集中して攻める。
「ああっ!!や…、んんんー!!
あっ、ああああぁぁぁっっ…!!!」
支えている腕にあたる、先輩の細い腹が、びくんびくんと脈打つかのように動いた。
声に合わせて、腰がひくひくと蠢く。
より一層、噎せ返るような甘い匂いが鼻腔を擽った。
異性の絶頂を目の当たりしたのは初めてだったが、抱いた感想は、こんなものなのか、というものだった。
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