第80章 アップルアンドシナモン終
「……」
「……っ」
入れてやれ、と指示すると、るるは恥ずかしそうにしながら、ソレを暗闇で探した。
金属音と衣擦れの音が響く。
「ちょ……!!」
「これでラストだからな…?」
その小さな口が開き、モノを咥える音が淫猥に響く。
「んん、ふっ、ぅ、んうっ…」
刺激を与える度に嬉しそうに反応する声。
それなのに彼女はまた別のモノを咥え、嬉しそうに悦ぶ。
「はぁっ…!あっ、それ、だめ…!」
ゆっくり挿入れようとしたところで、拒否するように口から外して言った。
「これ、ちゃんと咥えろ」
後ろから後頭部を掴み、無理やり木兎のモノへと誘導させる。
「んんっ!!」
上下の口に同時にソレが咥えられる気持ちとは、どんなものだろうか。
少なくとも、想像はしたくない。
気泡を潰すかのような音が、いつもより多く部屋に木霊する。
「ふぅ、うっ、あうっ… 」
その弱い一点を刺激する度に声が漏れる。
相変わらず敏感すぎるその身体は、ツラそうに震え、やがて与えた快楽を逃がそうと指先まで力が入る。
「勝手にイくなっつーの」
「ひぁあっ!!」
仕置きと言わんばかりに芽を摘まみ、悲鳴を上げさせた。
口から外れ、だらだらと粘膜が垂れていく。
「ひぅ、ううっ……」
「ほら、ヨくしてやれよ…?」
「んんっ、ふぅ…」
恍惚とした表情を見るに、咥えるのも気持ちいいのだろう。
反応の良すぎるその体質では、もういっぱいいっぱいらしい。
少し激しく動けば、また呆気なく悲鳴を上げながら果てる。
「……っ!」
嬉しそうに締まるソコに、すぐにもう一人のソレを咥えさせる。
「あっ、け、しん、さんっ、ひど、ひどいっ……!」
「るる…」
驚いたるるはさておき、木兎はすっかりその気らしく、ゆっくりと動いた。
どこか嬉しそうに、その身体を抱く。
「ああっ、あっ…!」
「るる…、好きだ…っ」
「んぁあ…、はぁ、あっ…」
「何年経っても…」
「ん、ふっ、あ、ご、ごめんね…っ!
ごめんねぇっ……!!」
「わかってる」
喘ぎ悶えながら、泣きながら答えていた。