第78章 【番外編】誰にでもある願望
「繋心さん…、ほんとに?」
煙草を咥えながら、横のるるに視線を落とした。
不安そうに聞き返してくる。
「ね……し、したいです……」
「ぜってえ嫌だ」
「!!!」
驚いて彼女は目をぱちぱちさせている。
余程ショックなのだろう、悲しそうに見上げ、誘惑作戦に出るようだ。
手が伸ばされたのを優しく返す。
「ね……」
「幼稚園児とはさすがになぁ?」
「大人ですってば!!」
むー、と膨れると、
「もういいです、おやすみなさい!」
と言って寝室に向かった。
自分が何をしたのか反省していないのがまたムカつく。
これはいつまた再発があるかわからない。
きっちりあの変態には身体で覚えて貰わないと困る。
「自分でスるのも無しだぞ!」
「しませんよ!!!」