第63章 【番外編】鵺2
おかしい。
絶対におかしい。
人体というものは瞬時にここまで精液を作ることが出来るのかという不思議に直面した。
明らかにおかしい量だった。
せいぜい元気な時で5回いくかいかないか。
のに、アレを飲んでからというもの、猶にそんな回数は越えている。
「あ、また…」
びゅくびゅくと勢いよく白が飛び散る。
るるの綺麗な肌が、ベタベタと己の精にまとわり、たまに塊がドロリとその肌を這うのを見て、また反っていく自身に呆れてくる。
「どうしちゃったんですか…?」
さすがに心配されるだろう。
サイドボードに置いた瓶を見せた。
文字を見て、恥ずかしそうに顔を伏せた。
「…も、貰って……つい……」
言い訳にもならない言い訳を呟き、るるの真っ赤な顔を覗く。
またドクっと脈打つと、少量が飛沫を上げる。
「すごい……」
「くっ……そんなモノとは……」
露知らず、と続けたかった言葉が音にならない。
兎に角、この腹の奥底からどんどんと涌き出る欲をどうにか抑え込みたい。
柔い手が緩く上下するだけで、べっとりとした滴りが流れていく。
怖じ気づくことすらせず、その指先や唇が触れていく。
ざらりと舌が先走りを綺麗に舐めとる。
たったそれだけのことなのに、ぐっと腹に力を込めていないと、またぶちまけそうだ。
いつものように咥えられ、頭を上下に動かされ、よく知っている弱いトコロをピンポイントで責められ、いつもより遥か早くにまた吐き出されていく。
相変わらず顔一つ歪めず、ごくりと音を立てて飲み干された。