第1章 夕日と肉まん
彼女は一瞬にっこり微笑むと、俺のそれを取り出した。
「ばっっっ!!!」
付き離そうとすると腕を伸ばしたが、彼女は慣れた手付きで上下に擦り、何回か俺の反応を見て弱点をすぐに見つける。
「お礼になるかはわかりませんが、今はこれくらいしか出来ないので…」
たった数回の動きで俺の弱点を見つけたるるは、すぐにそこに舌を這わせ、更に手で射精を促していく。
そう経験人数は多い方ではないとは思っているが、プロではないかとすら思えるその鮮やかな手つきに驚くばかりだ。
「うっ、わ……バカ……っ」
ぐっと下腹部に力を入れ、襲い来る快楽に必死に抗おうとする。
「んっ、ふ…ここれふね?」
割れ目に舌を刺し込まれ、裏筋を上下にぬるぬると触られ、口内に入ったかと思うとじゅるっと吸われる。
目の前がチカチカと白くなっていく。
根元を指で締められ、敏感な部分をちゅっと軽く吸われると、情けない声と共に溜まってたモノが放出されていく。
るるは慌てて出てくるモノを飲み込むように再び俺を咥える。
その感触がびくりと背筋を震わせた。
ゴクゴクと音を立てて俺の出した精を彼女は飲み込んだ。
「ご、ごめんなさい、最初の飲めなかっ…」
言いかけたるるに俺は軽く頭を叩いた。
「の……飲むなよ……」
何故か恥ずかしくて彼女の顔が見られない。
「かける方が好き、でした?」
申し訳なさそうに上目遣いでとんでもないことを聞いてくる。
「そうじゃなくて!汚いだろ……ほら、水飲め…」
慌てて立ち上がるとコップに水道水を入れて渡す。
何したらこんな女になるのかと疑問に思った。
そして俺の理性もやがて好奇心と共に、いつかコップから溢れる水のように流れていくのではないかと、水道をしめる音を聞きながらぼんやり考えた。
可愛く、どこか色っぽい彼女は、美味しそうに俺の飯を頬張ると、そのまま眠ってしまった。
軽い身体を客室へと運び、布団に乗せてやる。
「……とんでもねえもん拾っちまったな……」
誰にも聞こえない独り言を呟くと、るるが少し身動ぎした。
大きめの俺のTシャツから透ける胸が揺れる。
またむくむくと上を向いていく欲望に溜め息を吐いて、後片付けをして自室に入った。