第51章 【番外編】火傷
「あぁぁ…っ、だってぇ……!」
「だって、っ、なんだよ…」
上下に腰が動かされる。
じゅぷ、という音がタイルを通じて反響してくる。
「やっと、結婚出来たみたいで…っ、幸せっ、はぁ…でした…っ」
「っ!」
赤らめた頬と、色っぽい笑顔で言われて、腰に来ないわけがない。
「ずっと、今の…バイト先、繋心さんのお店に似てるなって……。
そこで、お仕事、慣れたいなって、おもっ…!
ひぁあっ…」
(あーもー、可愛い…)
ゆるゆると突いていたのを一気に奥まで貫いた。
立ち上がらせ、壁に手を付かせる。
奥まで穿てば、反響する甘い声が響く。
「あっ、あう…っ!!
きもちい、よぉっ…はあ…ん!」
どんなことを言われても、かわいいし、綺麗だと思う。
でも、予想外だった。
俺の仕事に慣れたいから。
胸の奥がちりちりと焼けるような音がする。
「重症患者だな…」
「ああっ、あ、……ん、んぁ……!」
ナカが離さないようにぎゅっと締まった。
残念ながら、まだまだこの可愛い女を独り占めをしたいんだ。
あと10年は…そうだな…。
こんなガキみたいな考え方でどうしようもない。
どくどくと吐き出される精が、同じ傷で出来た背中を伝う。