第51章 【番外編】火傷
(相変わらずスゴいな…)
幼い頃に培われてしまった技術というのもまた残酷だ。
せっかくなら色々教えたかったな、という男ならではの独占欲が急に襲ってくる。
きゅっと先端を握られると、考え事している余裕も消える。
「…っ、るる、口も…」
「…はい」
簡単に泡を流されると、淫魔のような妖艶な笑みを浮かべ、潤った唇に吸い込まれていく。
熟知された性感帯を舌で攻められ、ゾクゾクと快感が走っていく。
喉の奥に唾液と絡まって擦られ、筋を上下に刺激されれば、あっという間に口の中へ白い欲を吐き出した。
なんの躊躇もなくごくりと飲まれていく。
「…っふ…」
再びシャワーで軽く流されると、るるはゆっくり体重を俺に預けてくる。
「…繋心さん……もぅ、いい?」
艶っぽく聞かれるが声は少し泣きそうで、おねだりとしては満点だ。
「来い」
湿った空気が余計に煽ってくる。
濡れたままの髪が張り付く真っ白な肌が目の前にある。
そのまま座っている俺に跨がってくると、さっきまで口にふくまれていたモノが、ぬちゃっと挿入った。
「ああっ」
「舐めてるだけでこんな、濡れんのか?」
狭さとキツさで持っていかれそうになるのを悪態で留める。
こっちも逝ったばかり。
そんな余裕なんてそうそうない。