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迷い道クレシェンド【HQ】【裏】

第51章 【番外編】火傷


「いらっしゃいませー」
るるが店を掃除しながら見てくれた。
「アンタ……繋心がお嫁さんと店番を…っ」
母ちゃんは号泣していた。
「大袈裟だっつーの」
「このバカっ!!大袈裟にもなるよ!!
全く好き勝手遊んで心配させてー!!」
「…はいはい」
呆れて反論する気も失せる。
同じエプロンを下げて、納品をしている姿を見ていると、確かに感慨深い。
数年後にはこれが日常になるのかと思うと、嬉しくもある。
「繋心さん、これはこっちですか?」
「ああ、適当に」
「はーい」
今行っているバイト先と仕事内容が変わらないのか、そこそこテキパキと動いてくれた。
出来る範囲内の仕事をし、あとは任せながら指示を出した。
夕方の配達のケースを詰むんで、学校から配達を終えてそのまま戻ることにした。

久々に部活を見に来たるるは、恍惚の表情を浮かべて見ている。
やっと慣れてきた1年もさすがのドン引きで、もう2度と連れてこないと心に誓った。
「コーチ、あれはまずいっすよ……」
「うん、さすがにキショいっすわ……」
口々にこっそり悪口を言われる彼女に、直接文句を言いに行くのはかなりの勇気がいると思われる。
帰宅してからゆっくり説教だ。
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