第50章 【番外編】世界中のショコラティエに謝れ
「きゃあぁぁぁ!!!」
奥までぴったりと突いて、私の渇いていたものが底から潤っていく。
「やぁっ、まら、まら…っ、うごいちゃ…っ」
「無理、言うな…っ」
「ぁああっ!らって、いまいっちゃっ、た!ばっかりぃっ…!」
強すぎるアルコールと、擦れる感覚で呂律すら回らない。
理性なんて吹き飛んで、欲しいところに当たるように身体が勝手に捩れる。
「ふぁぁぁあっ…!そこっ、そこ…っ」
「知ってるって…」
「やぁ、みみ、やめてぇえ…、んっ!」
打ち込まれるのに合わせて、深くて噛みつくようなキスをされた。
上からぐりぐりと奥を貫かれれば、声も息も出来ないような強烈な快感の波に溺れた。
「ん…!!!はっ、ぁ…」
身体が震えるのを抑えられない。
ガクガクと勝手に揺れる腰が、私の意思とは関係なく、また昇ることを求めている。
「やぁ、…っ、ま、まって…いやぁっ!!」
「やっぱ、強すぎたな…っ」
繋心さんの顔が一瞬苦しそうに歪む。
私は、その顔が、とても好き。
私の身体で、私の奥で、私しか見られないその顔が大好き。
「るる…っ」
「ぁぁあっ!けーしんさっんっ!すき、すきです…っ!!」
「るる…」
名前を呼ばれると、働いてない頭が少しだけ、反応する。
心の奥で、お留守番している子犬のような気持ち。
走って駆け付けて、今以上に抱いて欲しい。
少しハッキリとした意識で、五感で、あられもない声を上げている私を確認した。
「お前を、ただひとり、愛してる…っ」
「…っ!!!」
酔いが一気に醒めた。
「ぁあああああっ!!!!」
感覚が研ぎ澄まされて、奥の、ナカで、なんとも言えない快感に飲まれて、悲鳴にも似た声を上げて、吐き出される精を感じた。
大きく膨れた先端が、どくんどくんと、動く。
余韻すらもくすぐったい。
全身が性感帯みたい。
そのチョコのように濃厚で熱い快楽に、私は、ゆっくり意識を手放した。