第48章 【番外編】エトワール
ただ、目の前にいる愛してやまない鳴き声が響く。
(…そういや、この前の、効果抜群だったな…)
「愛してる…」
「んやぁっ!それ、ずるいっ…だめです…」
口を押さえられて封じられた。
相変わらず、きゅっと絞めてくる反応が可愛い。
「絞めすぎ…」
「だ、って…」
続きを待って動きを止めるがなかなか出てこない。
だって?と促すと、おちょぼ口がぱくぱくとする。
「好きな人にそういうの言われるの、幸せすぎます…」
からかう気満々でいた自分が情けない。
そんな可愛いことを思ってくれていたなんて、どう表現したらいいかわからない。
このなんとも言えない感情を、口にするなら…。
「愛してる」
紅葉した肌を一晩中愛でた。