第46章 【番外編】スイート&ビター2
……それにしても。
こんなに効果があるとは思わなかった。
(さすがだなぁ…)
でも、それと同時に、私の余裕も段々となくなる。
(繋心さん、かわいい……)
いつもいっぱいいっぱいで見られない苦しそうな表情とか、掠れた低い声とか、ドキドキしてる胸とか…、いつもの大人な彼がどこにもいない気がして。
ケーキをもう一口入れると、口いっぱいにラム酒の味が広がる。
頭がぼんやりしてくる。
クチャクチャと音を立てながらする深いキスが気持ちいい。
繋がっているナカがひくんと疼く。
熱い。
急に下から打ち付けられて、在られもない声が止まらない。
「ああ!んっ、く、ぁあっ!はぁあっ…!!」
一際高い声が出てしまって、手足まで快感が走り抜ける。
びくびくと勝手に腰が動いてしまって、余計に奥が擦れる。
「いやぁっ!だめ、だめぇっ!!
はぁあっ…!と、とまらないの、だめっ…!!!」
きゅっと締め付けると、また呆気なく達した。
「ひぁあっ、い、いくの、とまんにゃひ…!!!
ふぁぁぁぁああっ!!!!」
仰け反りながらはしたない言葉がついて出てしまう。
「はぁ、ん……」
ひんやりとした床に押し倒される。
身体が熱くて冷たいのが気持ちいい。
「るる、愛してる……」
「…っ!?」
「愛してるぞ…」
「や、やぁっ…」
優しい、掠れた声で、何度も耳元で言われる。
「な、なんで…!」
なんで今なの?と続けたいのに、息が詰まって声が出ない。
「愛してるから…」
「やぁ……っ!!」
言葉だけで、お腹の奥がきゅんとする。
ついつい力が入って絞めてしまう。
浮き彫りになる形に勝手にナカが擦れて、
「ああっ!だめっも、やめ…っ!!」
声を抑えるまでもなく、堕ちる。
「そんな絞めて…っ、どうした?」
「やぁぁぁっ!だ、だって、そんな…っ!」
はあはあと息を整える間もなく、繋心さんがぐりぐりと私の好きなところを突く。
気持ち良くて、目が回る。
(そんな、ずるいっ)