第46章 【番外編】スイート&ビター2
「私ね、あげれる物、何も浮かばなかったんです」
ああ、それはこっちも。
「いつもたくさん、たくさん貰ってるのに…」
同じこと考えてたのか。
「だから、あげれるっていうほどのものじゃないんですけれど…」
頭がくらくらしてのぼせているようだ。
なのに、目の前のるるは、はらりと着ているものを落としてただの布にしていく。
「…っ」
真っ白な肌に映える真っ赤な下着。
特にそれが好みというわけじゃないはずなのに、生唾を飲み込むほどに扇情的に思える。
そして更に煽ってくる花の匂い。
それがドクドクと身体の中心に血液を集めてくる。
(いやいや、つい最近似たようなシチュエーションあっただろ…!
なんで今更こんな……)
るるが俺の前を寛げて、硬度を増したモノを取り出す。
いつもみたいに、白魚のような柔らかく滑らかな手がそこに触れる。
丁寧に上下に擦られ、リップのついた艶やかな唇がちゅっと音を立てて吸い付いてくる。
「…っは…」
先走りだけでぬるぬると扱かれ、やわらかい舌先が頭を舐めてくる。
視界に写るのは、今にも溢れそうな胸と、面積が少なくてそれを支えきれずにいる赤い布。
よく見るとほんのり透けていて、ピンクがほんのり透けて見える。
ということは、下半身も…。
そう考えているだけで、口内があまりにも気持ち良くて、1回目を呆気なく発射させる。
口をすぐ離されるかと思いきや、そのまま弄られ、息苦しさに目眩がしてくる。
「おいっ、てめっ……!」
頭を上下され、奥歯が掠めて、上顎の凹凸がまるで膣内のように刺激して、昇っていってしまう。
「く……っ!マジかよ…!!」
ここで再確認。
俺の身体、絶対変だ……。
決して早い訳じゃない。今までだってそうだった。
遅さには正直自信すらある。
絶倫とまでは言わなくとも、それなりに、彼女を満足させてきた。
「るる、悪ぃ……変、…っ!!」
3回目の体液を、すんなりと飲み干される。
「んっ、きもち、いいですか?」
口の端から垂れたモノを指が拭う。
その仕草すら脳内麻薬が出てくる勢いだ。
口直しに、一口ケーキを食べたかと思うと、そのまま今度は口にキスをしてくる。
甘いクリームの味が広がってきた。
果物か何かに染み込んだラム酒の味がする。
それと近くなった花の香りが重たい。
「…んんぅ…っ、ん、ふ」
いつも通り、彼女の感度はそのまま。