第45章 【番外編】スイート&ビター1
『東峰くん、お久し振りです。
今回突然このようなメールをしてしまって申し訳ありません。
3日後にクリスマスデートが控えているのですが、私はそんな恋人らしいイベントをしたことが恥ずかしながらありません。
もし今日の放課後、ご予定がないようでしたら、プレゼントや服を少し見ていただけませんでしょうか?』
堅苦しいメールを送って一息つく。
学食を食べ終えた後のまったりした時間がもうすぐ終わる。
講義あと一つ終えたら、いつもの大型モールに行くか…と気持ちをなんとか固める。
何を渡したらいいか悩みすぎてとうとう3日前になってしまった。
明日明後日は残念ながらバイトが入っている。
今日行くしかないと思ったのだけれど、相変わらず決まらない。
女の子の友達はみんな、
『クリスマスはうちら貰う側だからいいの!』
と言ってたけれど…。
(毎日何か貰ってるのにそんな気持ちにはなれないよっ!!)
最後の砦、東峰くんにメールをしてみた。
『るるさん、久し振り!
3時にはこっちは終わるから、その後でいいなら』
といつもの柔らかい印象のメールがすぐにきた。
(わあ!この猫の絵文字、かわいい…)
そして遥かに自分より高い女子力に圧倒された。