第33章 アップルアンドシナモン2
彼のキスは、繋心さんと違って、ぎこちなくて、でも凄く熱かった。
かちっと当たってしまう歯すら気持ちがいい。
話した感じのような真っ直ぐな瞳と行為は、ただただ翻弄される。
「んんっ…」
他の人にシてあげるように、身体に似つかわしい逞しいソレを口に入れる。
「ぐっ……はっ」
くびれに舌を這わせると、ドクっと脈を打って出てくる。
あまりの量に少し飲みきれず、髪にかかった。
「ん、はぁ…」
「あぁ、ヤバい……クセになりそ」
色っぽい掠れた声でそう言われると、どきっとする。
服を全て脱がそうとするので、慌てて止める。
「ご、ごめんなさい……、身体、見られたくないの…」
「悪かった…」
ばつが悪そうな、少年のような顔をする。
でも、ベッドに引き込まれると、熱の籠った動物にも見えた。
ブラウスの下から入れられた手が鎖骨から胸、そのまま下へと触れられていく。
「あっ…」
履いているものだけは全て剥がされて、ゆっくりといきり立ったモノが体内に沈められる。
「んんっ、あっ…」
「大丈夫、か?」
「へいき、です、あぅ…」
不器用に触られながら沈められ、その手つきにきゅんとする。
奥まで入りきると、優しい手のひらが服越しに背中に回される。
「痛いか?」
「ん…だいじょ、ぶ、ね、うごいて…?」
「ああ…!」
質量に息がつまる。
それでも、優しい声と手つきが安心感を与えてくれる。
奥のイイところをこつこつと当てられると、仰け反ってしまう。
「ひぁああっ!」
やっとくちゅっと水の音がしてくると、動きがあっという間に早くなる。
「るる…!!ずっと、ずっとこうしたかった…!!」
「ああっ!やっ、あっあぁ…!!」
奥の入口を穿つ感触。
少し痛くて気持ちがいい。