第28章 【番外編】見せたくないし見られたくないし
痛いくらいなのに、それが気持ちいい。
繋心さんが、身体をぶつけながら言ってることは、嬉しかった。
でも、もう見れないんだ…。
目に焼き付けた、あの綺麗な動き、指先、筋肉。
「でも、わたしぃ、けーしんさんしか、あっ…見えてなかったですからぁ…!!」
「…っ!」
「しあいもっ、かったのか、わかんないっくらい…っ!!
あっぁあ!!
わかんな、くらいっ、みえてなかっ…」
正直なことを言うと、繋心さんは私の唇を塞ぐ。
「んはぁ…!!」
お腹がじんじんとする。
何回果てたのかもうわからない。
繋心さんの熱いのが、お腹に流れてくる。
「んんっ!ん!」
「あんな顔、もう外ですんな…。
誰かに襲われたら、どーすんだ」
あ、私がいつも思ってること。
「繋心さんも…もう人前に、出したくないです……。
外でカッコいいのも、おうちで可愛いのも、全部、全部私だけのモノなのに……」
今まで、嫌われると思って内緒にしてた私の汚い心を呟く。
勝手に出てきたのかもしれない。
それを聞いても、どうか嫌わないで欲しい。
煩わしい関係は嫌かもしれない。
「………」
「………」
「怒った…?」