第26章 【番外編】一つの恋の終わり
「私、これしか上手く出来ることないから、お礼じゃないかもしれないけど」
突然彼女の顔は笑顔がいつもの小悪魔になる。
「うえ!?」
マットに押し倒されると、ジャージのズボンを下ろされる。
さっきまで緊張して反応してしまったソレを取り出される。
「ちょ、ま、ま、え…?」
いきなりすぎるのと恥ずかしいのとで、言葉が出てこない。
るるさんは口から少しだけ唾液を手に出すと、それを先端に塗る。
生暖かいとろみにびくっと身体が動く。
滑りがよくなったのを見計らって、頭を数回擦り、竿をやわやわと上下に擦られる。
自分ですらよくわかってないイイところを探ると、口に咥えられた。
「く……ぁ…?」
喉奥にあたるような感覚、柔らかで少しざらっとしてる下、やんわり当たる歯、全部がツボで、短い間なのに既に登りそうだ。
「ん…っ」
じゅっじゅっと音をさせながら頭を上下され、割れ目に舌を差し込まれ、窪みに沿って舐められ、弱点を最後にきつく吸われながら裏側の筋を上下にぬるぬると擦られると、呆気なく、本当に呆気なく、溜まったモノが勢いよく出た。
「うわっ……!」
苦しくも声が思わず出てしまう。
彼女は再び咥えると、ゴクゴクとそれを飲み干した。
いつか、公園で見た風景。
まさか、その当事者になってしまう日が来るとは。
「の、飲んじゃったの?」
「…ん、今ティッシュないですからね」
「わ、なんか、ごめん………汚いよね…」
「んー、全然、飲みやすいよ」
(そういう問題なのかな)
ジャージを戻されると、脱力してしまう。
「ごめんね、このくらいしか出来なくて…」
「いや、もう、こっちがお礼しないと…」
言いかけて凄い恥ずかしくなる。
(何やってんだろ、俺…)
どっと背中に押し寄せる疲れを感じながら、マットにゆっくりと沈んだ。