第6章 0630
さっきらずっと、水音が聞こえてる…
前にエルヴィンが『君の音だ』って言ってたっけ。
私のって言われても、何度聞いても、慣れない...だって恥ずかしいよ、こんな…
どうしたら...
「…んっ、……っ?!」
エルヴィンが指を抜いたと思ったら、
その、エルヴィン、のが、ソコにあたって…
「ふ、んっ…」
ごめん。頑張る、なんて言ったけどやっぱり恥ずかしい。
頭では分かってるんだ。知識がない訳じゃないから。
でも実際は...我慢するだけしかできない。
「ナナバ…?」
「ご、ごめん。なんでもない…、…っ!?」
「すまない、つい…」
エルヴィンが軽く腰を動かした。
だから、私のと擦れて…
また音がした。
「…もう少しだけ、我慢してくれ」
「?!」
大きな手で、しっかりと腰を掴まれる。
…だめ、それしちゃ…
「...!! あ、あぁっ!」
入ってはいない。でも、入り口をエルヴィンので擦られてる。
だから...
どんどん濡れてきてる。溢れてきてる。
自分でもはっきりと分かるくらいに。
「あん!んんっ、っやぁ!ぁ…っ!」
「あぁ、ほら……、蕩けた顔。可愛いね」
「あっ、そんな、こと、…ん、ない!」
きっと、凄く変な顔だよ。
だからお願い...
「こっち、…っ、見ないで!」
「それは出来ない。こんなに可愛いのに…勿体ないじゃないか。それに……」
「君はこれから、もっともっと可愛くなる」
エルヴィンが、何か言ってる…
それから、何か、小さな物を持って…
でも頭がくらくらして、それが何かわからない。
「は...はぁ、はぁ...」
「これで、中でも大丈夫だ」
な、か?
「そろそろ…挿れるよ?」