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まったりの向こう側

第6章 0630


「よし、君はここだ」



そう伝えながら、ナナバを抱き上げた。



「恥ずかしそうだね?」



「…っ、だって…!」



まぁ、無理もないか…
まるで動物の母親が腹の上に子供を乗せているような姿だ。

でもこれなら…いつでも挿れられるだろう?



「少し、ほぐしておこう」



「ん…」



いつもと同じ。
小さく頷くのが、君のくれる合図。



「キス、してもいいかな?」



「…うん…」



ナナバの肩を引き寄せ、そっと、触れるだけのキス。
温かさと柔らかさを暫く堪能したら、下唇を食んでそのまま舌先で撫でる。

そうすれば、ほら、誘うようにうっすらと開いてくれるんだ。君は、気付いているかな…?


「…ん…」


いつまでも味わっていたいが、他にもまだまだ…だから、ゆっくりと舌を差し込んでいく。


ちゅ…、…ちゅく…


こうして一番始めに触れるのは、君の舌。
甘くて、柔らかくて、もっと欲しくなって……



「っ、ん、んっ…!」



キスの深さにあわせて、君の余裕がなくなっていく。
その証拠に、その綺麗な指先が俺の肌を小さく裂いた。

あぁ…、堪らない…
何度でも感じたい、この甘く蕩けるような痛み。



「ぁ、ごめっ、ん…」



「ん…?」



君は優しいから、またそうやって腕をほどいてはシーツを握りしめる。



「あぁ、大丈夫だよ。
 それより…こっちも欲しくはない?」



無防備なソコに手を伸ばし、柔らかな繁みをそっとかき分ける。

ほら、ここにある小さな蕾。
軽く押し込むように撫でれば、奥からたっぷりの蜜が溢れ出してくる。

……それを知っているのも、それが出来るのも、俺だけだ。



「んっ、あぁ…!やっ、そこ、だめ!」



「すまない…それじゃ、こっちにしよう」



既にたっぷりの蜜を絡ませた指先で、入り口を何度か擦る。

そろそろ、いいかな…?

くちゅ、という小さな水音と共に、探りながらゆっくりと…奥へ、奥へ。



あたたかい…



「…っ、ふ、ぅん…」



ゆるゆると出し入れする指の動きにあわせるように、ふるりと体を震わせては、我慢する、その表情。



「可愛いな……」










だめだ、たったこれだけで一気に熱が集まる。



君と、繋がりたい。



ナナバ…、君と早く一つに……




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