• テキストサイズ

まったりの向こう側

第5章 check the answer




(何となく、嫌な予感がする)


ナナバの勘か、それとも、女の勘か…


「さぁ、開けてみてくれ」


満面の笑み継続中。

そんなエルヴィンの有無を言わせぬ雰囲気に、ナナバは気付かれない様小さくため息を付けば、恐る恐る袋の口を縛っているリボンを解いていく。



「!!!」


「十日、日替わりにしても大丈夫だよ」



はたして袋の中には……

目にも鮮やかな、色とりどりの、下着。

どれも派手すぎず、だが程よい華やかさのあるデザインのものばかりが詰め込まれている。



「あ、ありがとうございます…?」


「どういたしまして。…喜んでくれたかな?」

「よし。それじゃ早速だが、着けてみてくれないか」


「………は?」


「いや違う、私が着けてあげよう。
 我ながらいいアイデアだ。うん」



さすが調査兵団団長といったところか。

一切無駄のない動きでナナバと下着の入った袋を横抱きにすれば、そのままベッドへと連れて行く。


「ちょっと、エルヴィン?!」


優しく、丁寧に、ベッドに下ろされるナナバ。
自然横たわる形になる。

そこから慌てて上半身だけ起こすも、隣に腰を下ろしたエルヴィンは彼女の手を握り、空いた手で袋の中身を吟味しだす。


「そうだな…
 どれも君を思い出しながら選んだから、
 きっと全部似合うよ」


(はいっ!?
 自分で買いに行ったの!?これを!?)


「うん、今日はこれなんてどうだろうか?」


エルヴィンが大事そうに取り出したのは、淡いクリーム色のブラジャー。勿論、揃いのショーツもある。


「それじゃ、いったん全部脱い
 「 脱 ぎ ま せ ん !!! 」





「それもそうか……」







「よし、少しずつ脱いで…
 やはりもう一度しよう、いいね?」

「その後で着けてあげるよ」



/ 195ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp