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まったりの向こう側

第5章 check the answer



「ん、何?何する気…、ちょっと!?」



手早くボタンをはずし、そっと開く。

漏れなく、エルヴィンが好きだといって憚らないナナバの胸が剥き出しになる。

そして、ほんの少し口角を上げては、迷いなくその胸へと顔を寄せた。



「ん…」


ちゅっ

ぺろ

…ちゅぅ



「ぁっ!待っ、て、何考えてるの、こんな時間に!」



今はまだ、外は薄暗い。

だが、もういくらもしないうちに夜は明け、この部屋の近くでも大勢の人間が活動を始めるだろう。



「んっ、…触ってはいけないと、んん、ちゅっ、そう言われたからね。これなら…いいだろう?」



確かに、エルヴィンの手はナナバの胸を撫でてはいなかった。

しかし、その替わりであろう。

彼女の二の腕を優しくベッドへと縫いつけながら、さも当然な風にその胸を舐めては吸い、時折、頂を舌で転がしている。



「や、もう、昨日ので、終わりでしょっ!」



昨晩、散々ここで交わった。

正直に言って何回達したかナナバは覚えていない。

其れほどまでにエルヴィンは何度も何度も、彼女を求め、貪ったのだ。

だが……

「足りないよ。何度だって、いくらだって、君が欲しい。だめかい…?」



こう強請るように言われると、正直弱い。



「…っ」



上目使いに見上げてくるエルヴィンなど、そうそう見る機会はない。

(ちょっと、可愛いかも……)

危うく『いいよ』と口にしてしまいそうだ。

(って、ダメダメ!)

だが、流石に時間を考えるとおいそれとは頷けない。



「…今はもう終わり。着替えるから、エルヴィンも、だよ?」


「わかった。あまり君を困らせて嫌われたくはないからな」



そう言ったエルヴィンは素直に引くと、ナナバを開放し立ち上がる。



「さ、おいで」



差し出された手をとり、ナナバも同じく立ち上がる。




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