第4章 甘い香りのその果てに
「あ…」
エルヴィンはナナバの膝をそっと開く。
その中心、彼が見つめるソコは既に程よく濡れそぼり別の甘い香りを漂わせていた。
「…いけない子だな」
「っ、エルヴィンのせい、だから」
甘い…
あんな匂いを撒き散らせながら抱きしめられれば、誰だってきっと…
(誰だって…)
(ダメ)
「エルヴィン、…お願い、抱きしめて」
「どうした…?」
聞きながらエルヴィンはナナバを抱きしめる。
ナナバもまたエルヴィンを抱きしめる。
「……だけ?」
「ん…?」
こうして抱きしめられるのも、抱きしめるのも、深く深く繋がるのも…
「…私、だけ?」
「勿論。心配しないでくれ、君だけだ」
「…ん、よかった。ありがとう…」
その一言を合図に、エルヴィンはゆっくりとナナバの奥深くへと進んでいく。
「…あっ」
「よく、馴染むようになったね。それでいてしっかりと締め付けてくる…」
「また、そんなこと言って、んっ」
ナナバの鼻先が触れるのは、エルヴィンの首筋。
そこから漂う甘いその匂いを、肺いっぱいに吸い込んだ。
「はぁ、っ、エルヴィン、ほんとにいい匂い……。そういえばさっきの『そうかもしれない』って、何か心当たり、あるの?」
「あぁ…ハンジに言わせると、今の俺は発情期らしいんだ」
「それ…すごくいやらしい…。でも、だから甘い…?」
異性を誘う匂い。
エルヴィンからナナバを誘い、
そして…
「もしかして、私も、なのかな…」
「そうだな、君からもとてもいい香りがしているよ。お陰で、ほら…」
馴染むソコにさらに刷り込むかのように、エルヴィンはゆっくりとナナバの中を行き来する。
「っ…、エルヴィン、今日は、このまま…」
「……あぁ」