第14章 たまにはいいだろ?
くちゅ
「ぁ…、っ!」
入り口をぐるりとなぞり、クリトリスに触れる指先。それだけなのに、それだけでもうどうにかなりそうで。
ちゅ じゅるっ
「甘い…」
両方の親指でぱっくりと広げられたソコに、エルヴィンが舌を差し込んでる。
べろべろと中を舐め、啜っては飲み下す。時々鼻先でクリをつつかれるのが、くすぐったくて、気持ちよくて。
「っ、エル、ヴィン…」
「ん、分かった」
ぐちゅ ぬちゅ
「あ…!んぁっ!」
今度は太い指が中を掻き回す。
「どう?」
…!
体を丸め、私の足の間から見上げてくるエルヴィンと目が合う。宝石みたいに透き通った綺麗な瞳と。私の大好きな色と。
「今、絞まったね。気持ちいい?」
「う、ん、気持ちいい…」
あぁ、私おかしくなっちゃったよ。だってそうでしょ?きっと今は正午を少し過ぎたくらい。こんな時間に普通ならしないよね。
しかも外で。ましてやこんな何もない開けた場所で…
そう、何もない。誰か来るかもしれない、そうすれば全部見られてしまう。
…ほら、ちょうちょの次は小鳥が飛んできた。
どうしよう、私達見られちゃった…
どこか頭の隅では一つだけひやりと冷静な部分があって。やめなくちゃ、止めなくちゃ。そう繰り返してる。
でもやめられない、止めたくない。
足りない。もっと、もっと欲しい。
エルヴィンが欲しい。エルヴィンの全部が欲しい。
「エルヴィン、お願い…」
ね、もう大丈夫でしょ?そう聞けばそれを合図にエルヴィンが上半身を起こす。私が寛げた場所がはっきり見えるよ。ふふ、その色は一緒に買い物に行った時私が選んだ下着だよね。膨らんだそのてっぺん、ほら、小さな染みができてる。
「エルヴィン…」
「っ!」
その染みを、指先でそっと撫でる。
大きな体をびくりと震わせ、苦しそうに眉を寄せる。ぎゅっと唇を噛み締め、何かを堪えてる。
「エルヴィン」
そっと下着を下ろすと、ようやく解放されたと言いたげにお腹に付くぐらい反り返る。すごく大きいね…それに、もうぱんぱんになってる…
我慢しないで。
エルヴィンのしたいこと、全部して。
それは全部、私もしたいことだから。
「エルヴィン」
「ナナバっ、っ!」
「あ!?」
ずちゅっ、と、ひときわ大きく響いたのはこの場所とお天気には似つかわしくない卑猥な音。