第13章 たまにはいいでしょ?
服を脱いでいく君を見上げる。これも初めてだな。引き締まった体に、長い脚、長い腕。慎ましやかな胸。本人は『女としては物足りないでしょ?』なんて言っていたが、まさかそんなことない。
君の逆が好みだというなら、君に交際を申し込んでなどいない。ましてやこんな醜態をさらすなんてことあり得ない。
ほら、もう膨らみきってるだろ?興奮してさっきから息は上がったままだし、拘束されたままの腕を胸に持ってきてばれないように乳首を擦ってる。
こんな姿、君にしか見せられない。君にしか見せたくないんだ。
「…やっぱり、恥ずかしいね」
全て脱ぎきった君は自分を抱き締めながら頬を染めて笑った。そんな姿にまた一段と期待と興奮が高まる。
「ナナバ、早く…」
「ん、分かった」
ズボンと下着を脱がせてもらうと、ようやく遮るものがなくなった。あぁ…もうすぐ、もうすぐだ。
「……いい?」
「うん」
くちゅくちゅと控え目に、"頭"を出し入れする。
ごめん。そうだね、少し慣らさないと。
きっとこれで入っているのはほんの入り口だけだ。でもそれだけでも気持ちがいい。表現するならとんでもなく、とでも言うのだろう。だめだ、もう語彙力なんてどこかにいってしまっている。
だって、君もすごく濡れてるから。もうそればかりに気がいってしまって。入り口だけでこれなら、中はどんなに気持ちいいか…
「……んっ」
「っ!」
とうとう、だ。
君がゆっくりと腰を沈める。
俺は、少しずつ奥へ。
段々と繋がっていく。
「っ、はっ、はぁ…
…エルヴィン…」
「ナナバ…」
全部。
あぁ…ぐちょぐちょで、狭くて、熱くて、時々蠢いては締め付ける。気持ちいい。
いつも思うんだ。
もう一生このままでいたい、って。
大好きな君と繋がったままでいたい、って。
そう伝えると必ず『私も』と答えてくれるね。それがどんなに嬉しいか、君には伝わっているかな。同じ気持ちでいてくれる君が好きなんだ。ちゃんと伝わっているかな…?
君が俺を疑うなんて思ってはいないよ。ただ、こんなにも好きになったのは、ナナバ、君が初めてで…好きすぎて、どう伝えたらいいか、ちゃんと伝えられるか、悩んでしまう。
今もだ。
好きだよ。君と一緒にいられて嬉しい。すごくすごく、幸せだよ。