第8章 1014
「!?」
「随分と、刺激的な花嫁だ」
そう言いながら、全身を好きなように撫でられる。
そんなエルヴィンの手つきは、相変わらず厭らしくて…
でも、それが嬉しい。
私でそうなってくれることが、嬉しい。
「ね、エルヴィン、もう…」
「いや、まだ早い。ほら」
「あっ!?」
左手が前に回ってきて、ショーツの上から押し込むようにして撫でられた。
「少し濡れてきてはいるが…まだ解れていないだろう?だから、まだだよ」
「ん、…ぁ…」
すぐにでも挿れたいのは山々だが、なんて言いながら、少しだけ下着をずらされて、指先が入ってきた。
「あ、ぁ、…ふっ…、んぅ…」
中指…半分くらい?
軽く出し入れするのに合わせて、泡立った水音が聞こえてくる。
もうダメ、たったこれだけで、頭がクラクラする。
だって…
「ぁ、あっ、エル、ヴィン…」
「ん?大丈夫?」
「だいじょぶ、だから、もっと…」
気持ちよくして?
今よりもっと、深い所まで。
今よりもっと、滴るくらい、沢山。
今よりもっと、声が押さえられなくなるくらい、激しく。
もっと、気持ちよくして。
エルヴィンで、もっと。もっと。
「お願い…」
エルヴィンを、私に頂戴…?