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まったりの向こう側

第8章 1014



もう駄目だ。

誰に何と言われようとも、止めることはできない。



「ナナバ、後ろを向いて」



「うん」



「そのまま、机に手をついて」



「…こう?」



「!」



振り返り俺を見る君に、一瞬息が詰まる。

擦り合わせるように閉じられた膝と、素直に机に手をついたその姿。

まるで挑発するように尻を突き出していて…



「まったく…いけない子だな」



「エルヴィン…」



まずは、下から。

もう何度となく脱がせてきたから、目を瞑っていてもできる。
あぁ…相変わらず、手触りの良い肌だ。

下着はまだだよ?
これはまた別のお楽しみだからね。



「エルヴィン、…あたってる…」



「あぁ、すまない。でも嫌じゃないだろう?」



「うん…」



素直に頷いた君に、拒まれていないと安堵する。

よし、次はシャツ。
こっちもだ、見ていなくてもできるよ。いやきっと、眠っていても出来るんじゃないかな。
今度試してみようか。



「…ん、っん、…ちゅ…」



襟元を寛げ、肩口まで脱がせればその首筋が見えた。

ゆっくりと舌を這わせ、いつも通りに吸い付く。

今日は幾つ残そうか…?



「ぁ、ん、…や、それくすぐったい…」



「…はっ、…それじゃ、次はどうしようかな」



そう聞きながら、下着を脱がせたくて、半歩下がる。



「…!ナナバ、これは…」



「え…、何かおかしい?」



「いや、そんな事はないが…そうか…」



君が身に付けている下着は…
上下ともに白。
他の色は一切、混じっていない。



「プレゼントした下着の中で、一番に着けてくれたものだね?」



「うん…。これ、気に入ってるんだ」



「そうか、よかった。張り切って選んだ甲斐があったな。いやしかし…白、純白…」



「エルヴィン…?」



「ウェディングドレスみたいだね、ナナバ」




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