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まったりの向こう側

第7章 怪しいお薬


「は、…っぅ、…」


熱く、狭く、それでいて入れば逃がすまいと締め付けてくるナナバの膣壁。


「あ、あぁ…、ふ、ん、っん…」

「ナナバ…大丈夫かい?」

「んぁ、…エルヴィン、熱い…」

「!」


薬のせいで敏感になっている。
それは分かっている。

…それでも、初めて出た『熱い』という単語に否が応でも反応してしまう。


「ぁ、おっき、ぃ…」


半分程挿入したところで、まるで押し広げるかのようにエルヴィンは質量を増した。


(いいのか、このまま進んでも…)


薬など関係ない。そう思っていたとて、やはりナナバを気遣えば先へ進むのは躊躇われる。


「エルヴィン…?」

「すまない。気持ちよすぎてね、歯止めが聞かなくなりそうでどうしようかと」


気遣いを口に出せば『薬を飲んで迷惑を掛けた』とまた気落ちしてしまうだろう。だから、それは言わない。


「大丈夫、だよ。いつも、通り…だから。
 いつも通り、私はエルヴィンの事…」

「ナナバ……」


気付いていた。
そして自らも『薬など関係ない』とエルヴィンを気遣う。


「ナナバ。
 俺もだよ、いつも通りに君の事…」


いつも通り、いつもと同じに。

ナナバはエルヴィンが好きで
エルヴィンはナナバが好きで

そんな二人が、お互いを求めて止まない、そんな瞬間


今度こそ迷わず、エルヴィンは最奥を目指す。


「あ、…んっふ、エルヴィン…」


一押しする毎に、ぐちゅ、ぬちゅ、と二人にしか出せない卑猥な音が溢れる。
そして、その音と重なるように、ナナバの喘ぐ声とエルヴィンの荒い息づかいがよりはっきりと聞こえ、二人の思考を塗り尽くしていく。


「ナナバ…、ナナバ…!」


次第にエルヴィンの腰使いが激しくなるのにあわせ、ナナバもまた一生懸命に腰を揺らす。


どちらも、淫らで、情熱的で。


吸い寄せられるように抱きしめあい、そして唇を重ねればあっという間に深い場所で絡まりあう。
上も下も。どちらがどちらか分からない程、区別などつかない程に、しっかりと繋がっていく。


「ん、ぅ…ちゅ、エルヴィン、
 もっ、今日、ダメ…!」

「っ、我慢、するな…」

「はっ、…あ、ぁっ、あぁあ!!」


これでもかとエルヴィンを締め付け、大きくビクリと体を震わせれば、ナナバは一気に上り詰める。




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