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まったりの向こう側
第7章 怪しいお薬
ここまで聞いて、不思議と二歩目が踏み出せた。
(早く、行かなきゃ)
(そうだ、あの子…あの子が待ってる……)
震える唇で呟く。
きっと、夢中で世話をすれば、何も考えずにすむ。
そう、何も。
熱の籠った視線をエルヴィンに送る、彼女の横顔も
そんな彼女の話に優しく返す、エルヴィンの柔かな声も
……改めて突き付けられた、一言も
ナナバは振り返ることなく、愛馬の元へと急ぐのだった。
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