第3章 夜の密会【万里】
「なに、もしかして 照れてんの?」
『っ…もうっ…!』
「ははっ、図星かよ」
いつもと同じようにからかわれて
真っ赤になっているであろう
顔を見られないよう 他所を向く。
すると…
上に覆い被さっていた万里くんが
私の足元に膝をついて座り
ベッドの下に服を脱ぎ捨てる姿が
視界の端に映った。
「…監督ちゃんの服も、脱がしてい?」
熱っぽい声で、そう尋ねられると
ダメなんて言えるわけがなくて。
『うん…』
コクンと縦に頷けば
頬、首筋、鎖骨...と
キスを落としながら
私の服を脱がしていく、万里くん。
あっという間に
生まれたままの姿になった
私の上に 再び 覆い被さると
さっきよりも長いキスで唇を塞いだ。