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【A3!】甘いひととき【R18】

第3章  夜の密会【万里】


 


「…やっぱ、ダメ?」


強い力で手を握られ
"その意味"をやっと理解した私は

首を左右に振って答えるも
万里くんの方を見ないように
自身の手元に目線を落とす。


『…ダメじゃ、ないよ…』


本当に…、私でいいのかなって
時々、不安になってしまう。

カッコいい上に、何でも出来て…
学校でも 沢山の女の子の
目に留まっているはずなのに。


「…監督ちゃん」

『…わっ…!』


握られていた手を引かれ
身体のバランスが崩れる。

そして、気づいた時には…


唇が触れ合う寸前まで
顔の距離が近づいていた。


「…なに考えてんのか知んねーけど。
俺にとって 監督ちゃんは…
他の誰よりも"特別な存在"だって思ってる」

『…うん…』


私の方が年上なのに…

大人の余裕なんて
これっぽっちも無いけれど…。


 
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