第3章 部活に入ろう
翌日。
暑すぎない、季節の変わり目特有の、気持ちのいい風に誘われて、おそらく進入禁止とされている屋上へと、足を伸ばした在音
時刻は昼休みを過ぎている。
『こんないい天気に、黒板に並んだ数字何か見てらんないってね〜』
はぁ〜〜〜(´∀`)
との伸びをしながら両手を軽く回し、少しストレッチの様な事をする在音。
大胆にも、転校二日目でサボりである。
ある程度ストレッチすると、日当たりのいいところを探して腰を下ろす。
『あぁ…何か、こっちに来て初めての安らぎタイムな気がする』
学校全体を囲む結界、檻のお陰で妖夢を見ることも無く、授業の声や機会の音から、少し離れた空間に心が緩む。
ここに来てからと言うもの…刺激的過ぎる事が多過ぎたからなぁ…
ポカポカ陽気の中、心地よい風に瞼が無意識に落ちた。